操 体 法



 操体法を実践して「上手いはなしは本当だった」
                                       田中岳志
   私が操体法とであったのは2000年のことですから、随分前のことになります。
  しかし、途中で長いブランクがあったり、操体教室の近くの職場に転職しことに
  より、毎週教室に参加できるようになった頃は、操法を始めた直後に爆睡して
  そのまま終了したりで、まったく上達の気配ない不肖の会員でありました。

   カイロプラクターという稼業をしている割になんせ身体も頭も硬いばかりで柔軟
  性に著しく欠けていた私は、力が抜けず、息も吐けずで自分で自分を拷問にで
  もかけているに等しい状態で操法をしてもかえって症状が激化する始末でした。

   これでは、臨床に生かすどころか体を壊してしまうな〜と途方に暮れた日々で
  した。 しかし、たとえ惰性であったとしても続けるという事はやはり意味も効果
  もあるわけでひょんなことから操体法の『連動』とカイロプラクティックの治療に
  おけるバイオメカニクス理論の共通点に気付いてからは、自分自身でも驚くほ
  とに操体について理解が深まりました。

   今までバラバラになっていた知識が急に一体になったように感じられ、そうす
  ると興味が一層湧いてきて操法がラクにそして楽しくできるようになりました。
  当然効果も実感できるようになり、必然のことながら睡魔に襲われることも少な
  くなり(絶無ではない)いつもニコニコ楽々操体が可能になりつつあります。

   今では、操体のテクニックだけではなく身体をそのように緩ませるかについて
  も興味がの幅拡がりつつあります。操体法の面白さがわかるまでに大変な時
  間と労力を費やしましたが、反面なかなか操法が上手くいかない人の歯がゆさ
  が手にとるようにわかるので無駄な日々ではなかったと思っています。

   「身体をリラックスさせて力を抜き呼吸を合わせて気持ちのいい方向
  痛みのない方向へと身体動かして一気に脱力すると痛みや違和感、
  不快感が消えてラクになりますよ」
 以上はおなじみ操体法のキャッチ
  フレーズです。

   「まことに上手いはなしでこの世にそんな便利なものが転がっているはずが
  ない」操体法を学びはじめた当初はそう考えていました。しかし、現在はすっか
  り考えを改めましたね。

   「そんな上手いはなしは本当にありますよ。ちょっとした努力と
    最小限の根気さえあれば上手い話しはいくらでも転がっています!


                                  


 操体法こそが根本健康法
                                          久保 肇
   私は茨木市で整体院を営んでいます。操体法との出会いは平成16年頃、
  「連動操体法」という本とビデオを買ったことです。もともと20年前に坐骨神経痛
  を患い「健康は自分で作るもの、自然治癒力や自己免疫力が根本的解決の鍵」
  と思っていた私は、施術者が一方的に行う従来の整体術には疑問を感じていた
  頃でもあり、「患者が気持ちよい方向へ動けば良くなる」という操体法を「これが
  自分の求めていたものでは?」と思ったわけです。

   また、「対症療法である西洋医学こそが健康を回復してくれる」という間違った
  考えが一般的な日本では、操体法の存在は貴重だと思います。私も毎日の自己
  操体のおかげで長年の腰痛神経痛に悩むことがなくなりました。

   操体法は見よう見まねで行ってもそれなりの効果は出るのですが、やはり基本
  から勉強しないと駄目だと思い、一年前から第1・3日曜日の講習に参加していま
  す。また昨年の10月からは指導者養成講習にも参加することができました。

   操体法の印象は「奥くが深い」の一言につきます。操法自体はシンプルなので
  誰にでもできてそれなりの効果は出ても、操者の力量によって受ける側の「気持
  ちよさ」や結果には雲泥の差がつきます。また、呼吸とのからみ、重心の置き方、
  相手の動きを導くための抵抗の強さ、丹田の重要性など、操体法は日本伝統の
  武道や芸事に相通ずるところも多いと思います。

   日曜日の講習や指導者養成講習では、毎回新しい収穫があり、日曜日に勉強
  したことを自分の施術のなかで実践するのですが、「わかった」と思った途端に
  壁にぶつかり、「乗り越えた」と思ったらすぐまた、次の壁にぶつかります。
   
   「壁にぶつかるのも成長している証拠だ!」と勝手に納得していますが、
  自分自身が満足のいく操法ができるまでには、まだまだ月日がかかりそうです。
   操体法はおそらく今後のライフワークになるような気がします。